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イチ画「宇宙の旅へレッツゴー」


前編で書きましたように
嘘をつく、に関してのうちの問題児はイチです

嘘くらいは三人ともまんべんなくつくのですが
イチのそれは虚言癖か?と思われるくらい見事なレベルのもので
それまでのエピソードにもことかきません
イチが他と一線を画すのは
『一度ついた嘘を絶対に認めない』という難儀な点でございます

おうちゃんのスケッチブックにイタズラ書きした事件も
けっきょくうやむやに葬り去られました
しまいには「(死んだ)ばーちゃんが書いた」と主張する始末でした
数年たってパパと二人きりのときに
パパが「そういえば昔、おうちゃんのスケッチブックが落書きされて騒動になったことあったよな〜
あれってほんまはいちくんやったんやろ?もうええやん、昔のことやし、パパにだけ内緒で教えてよ」
って和やかに質問した時でさえ
「ふふふ〜」と笑いながらふいに目線をそらして
「僕じゃないし」と言い切ったそうです
あとでパパが「アイツを落とすのは絶対に無理や」と言って代わりに肩を落としていたほどで、、
何年経とうが壮大に嘘をつき通すのです

そんなある日です。しょうもないことが何一つ決着ついてない時点でまた事件が起こったのは


担任の先生から電話があり
「いちくんが音楽の教科書を机の上に出しておいたら休み時間の間に盗まれた、と言ってまして
クラス全員の荷物検査をしたのですが見つからず、今からいちくんと一緒に
お家に行かせてもらっても良いですか?」と

イチと先生が来られてさらに詳しく事情を聞いたら
たった5分か10分、トイレ休憩で席を外した間に戻ったら無くなっていたってことで
今日の荷物検査で出てこなかったから
また明日も引き続きクラスで話し合いと捜索をする予定なんです、と

わたしはもちろんピンときましたが
それはわたしだけでなく先生も同じ気持ちだったのでしょう

「先生、それはちょっと怪しいと思います
今からイチと話してみますので」というと
先生も
「子ども部屋を探させてもらってもいいですか?」
「もちろんです」ということで
大捜索が始まった

同時にわたしはイチを陥落させるために全力を注ぐ
ここは我が子を信じるかどうか、って迷うところなのかもしれませんが
それまでのイチの実績からすると
ほぼ疑いの余地は無かったし
クラス全員が泥棒かもしれない、という疑いをかけられてる現状と
他の誰も「イチが嘘をついてるかもしれない、信じられない」なんて
言えない状況を鑑みても
「イチが嘘をついてると思う」って言えるのはそれこそ親しかいないと思った

ただ問題はわたしがまだ一度もイチを陥落させたことが無かった、っていうこと

内心、これは難しいな〜決着つけられるやろか、と不安でいっぱいでしたが
これまでみたいにうやむやで済むことではないのでやるしかない

でもそこから
あの手この手
諭し、叱り、励まし、嘘を告白する勇気、とかアメとムチ、ありとあらゆる説得を試みるも
全く落ちずで。
二階の捜索が空振りだった先生が降りてきて
何ひとつ口出しもせずわたしとイチのやりとりを見守ってくださってたのですが
その時点でもうかれこれ一時間以上が経過していた

「大事なクラスメートの誰かが犯人ていうことでいいの?
自分さえよかったら他の誰かを犠牲にしていいの?
みんなを無実にして救えるのはイチにしかできないんやで」

といえば
涙を目にいっぱいためて
「どうせ誰も僕の言うことなんか信じてくれへんのやろ
ほんまのこと何回も何回も言ってるやんか!
何言ってもむだやん、じゃあもう僕が嘘ついてるっていうことでいいわ〜!」
ってそらもう悲しそうな顔して嗚咽交じりに絶叫された時には

「ああ〜こんなにまで訴えるイチが嘘なんてつくわけがない
ほんまに誰かに盗られたんや、我が子を信じないなんて最低な親や」

ってその楽な方にすがりたくもなる
「先生、わたしはイチを信じます!」って言いたくなる
その気持ち、よくよく分かる
あーほんまに盗られてくれてたらいいのに〜って一瞬願ってしまったほど


でもそんなわけはない
イチがそんな簡単じゃないことはわたしが一番知ってる

でももう打つ手がないのも事実

諦めかけたわたしは他に言葉がもう出なくて
「嘘は絶対にあかんことやでって言うてきたやろ?
ゆるされへん、て」と同じことを繰り返した

「うん」

「じゃあなんで嘘をつくの?
先生もわたしももし今いちくんがほんまのこと言ってくれたら
絶対おこらへんし逆に嬉しすぎて褒めてあげるよ、よく言えたな〜って」

「嘘なんかついてない」


あかん〜
お手上げの堂々巡りや
もう1周どころか2周目3周目や、
とおもったときに
ふっと思いついたことがあった
あら?もしかして?と

それまでと違う形相で慌てて
イチにこう尋ねた

「嘘は絶対にあかんやんな?」

「(なんや、今までと変わらんやん)うん。」

「ごめん〜〜〜〜〜
かーたん間違えてた!!!」

「(へ?)」

「嘘はついてええねん〜〜
いちくん、あんな
嘘ついたらあかんて言うてきたのかーたんの間違いやねん!
いや、ほんまのことやねんけどな
それは大人になってからの話やってん
こどものうちは嘘ついていいねんか

ごめんいちくん今までずっと間違えたこと教えてきてしもたわ
かーたんが悪かった
できひんこと無理にやらせて
そら辛かったやろうな〜ごめんな
こどもはとっさに嘘をついてしまうもんやねん
それで当たり前

怒られるの怖いときとか絶対つくねん
その嘘は考える時間をとりこえて
自分が思わんでも勝手に出てしまう嘘やねん

それがこどもやったんや〜
ごめん
かーたんもこどもやったのに大人になりすぎて
ほんますっかりそのこと忘れてた

こどものときは止められへんでつい出てくる嘘やねんから
仕方ないやんな?
しゃっくり止めろって言われても無理やもんな?それと一緒やん
でも嘘って、、ほんまはよくないよな?
じゃあこどもの場合どうしたらいいのかっていうとな

嘘が出ちゃった後に今度は自分の考えを取り戻して
しっかり考えて
今嘘ついたな〜ってことがわかったら
すぐに「今の嘘やった、ごめん」て言ってほんまのこと言うたらいいだけやってん!
あとからでいいのよ
後出しジャンケンオッケーやってん

この「あとから」の告白がちゃんとできるかどうかが
いいことと悪いことの境目やねん
これが出えへんたらほんまにこどもとして最悪なことやねんか、アウト〜

だから
嘘はついて良かったんや
今まで言うてきたこと忘れてや
これからも嘘はついていいです
肝心なのは今

あとからほんまのことが言えるかどうか
ここさえちゃんとできたら
何にも間違ってないし悪くないってことなんよ

こどものときにいっぱいいっぱいとっさの嘘たくさんついてしもうて
そのたんびにあとから「やっぱりさっきのは、、、」って言い直しすることが
実はすごい良い練習になっててな
その練習をいっぱい積めば積むほど
肝心の大人になったときには
とっさの嘘も何もつかへん立派な一人前の大人に成長できてるっていうことやねん

こどもはまだ大人になる前の半人前のときやから
今はまだ「いちくん」ていう人間は完成してない
今のかーたんたち家族との暮らしもほんまの人生じゃないねんで
大人になってからがいちくんのほんまの人生やし本番やねん
今はまだその舞台に立つための練習中
お稽古暮らしやから
いっぱい失敗してもええねんか
ちゃんとできてなくてええねん

テレビ見てたら大人になってから取り返しつかんような嘘ついて失敗する
残念な大人がいっぱいいるやんか?
そうなったら大変やから、
本番でちゃんとできるように、とんでもない失敗せんようにと思って
今のうちにかーたんはいっぱいいっぱい怒るし、教えるんやで
今もお稽古やねん
とっさの嘘のあとは
できるだけ早くほんまのこと言ってセーフにしたらいいだけやねんで」


というようなことを思いつく限りに例えて例えて
重ねて重ねて言い聞かせた

いちくんは
「ふん、ふん」と聞いていた

そして
わたしは最後の深呼吸


「いちくん、とっさに先生に怒られたくなくて
教科書盗られたって嘘ついたのはこどもやねんから当たり前のこと
大事なのはあとからちゃんと言えるかどうかやからな、
もっかい聞くで?今日のはこどもなら当たり前のとっさに出た嘘やったんか?」


「、、、(小さく)うん」



ぎゃー!
心の中で大泣き


イチが初めて嘘を認めた瞬間です
イチもようやく荷物が下ろせたみたいにほっとした顔になってました
二時間近く立ったままで終始いじってたTシャツの小さい穴は
でっかいでっかいげんこつくらいの穴になってました
(この写真もあったのにな〜lost)
ぎゅーっとハグしてここぞとばかりに聞いてみた
「おうちゃんの絵に落書きしたのもイチやったん?」
「うん」
「それ聞いてばーちゃんがホッとしてるわ〜」
他のこと聞いてもちゃんと白状してくれた
わたしも心底ほっとしました

嘘ってしんどいやろ〜?って聞いても
「うん」て言うた
早く楽にしてあげられんでごめんなって言った

先生の前でちゃんと明日教室でみんなにほんまのこと言うっていう
約束もして
翌日ちゃんとあやまれたようです


いちくんほど頑固で意志が固いタイプは珍しいかもしれませんが
どうやら
そういうタイプの子だと
親が「嘘をダメ」と厳しく躾ければ躾けるほど
逆にとっさについた嘘を嘘にするわけにはいかないという気持ちが働いて
絶対嘘はつきたくないっていう変な切り替えがおこって
ついた嘘がまるでほんまかのように思い込む(役者が役に入り込むような?)
っていう厄介な展開になりやすいのかもしれないな、と思った事件でした


あと嘘を認める、自分の非を認めるっていうことが
どうしてもできないくらいプライドが高かったり、っていう理由もありそうで


今では
また出たな、と思えば
「とっさの嘘はええんやで〜
あとからあとから」
と言ってみたり
なんかが邪魔して
「嘘ついたんか?」に「うん」と答えにくいということもわかったんで
嘘ついたら胸のあたりが苦しくなるよな〜?
「今このあたり苦しいの?」とトントンして聞くようにしてやると
「うん」と答えるっていう暗号化的な約束事までできあがってます(笑

なんちゅうめんどくさいやっちゃねん!



そんなことがあったのが大きなきっかけで今のわたしの考えにいたっているのです
もしかして
これもまた似たような、いやここまで頑固で手こずらせるこどもはなかなかおらん
とも思うのですが
嘘を嘘と絶対にみとめないようなこどもがもし身近にいらっしゃいましたら
何かの参考にでもなれば幸いとの思いもこめて書きました

ほんとはそのときにすぐに書きたかったんですが
なかなかじっくり長文書ける状態じゃなかったし
じぶんの中ではすごい大事な一件だったので適当には書きたくなくて
こんなに遅くなってしまった

4年生のいちがもう小学校最後の6年生です
回顧録になったのは不本意ですが
かわりに経過を残すことができますね
まだまだ二年ばかりのことですが
いちの嘘は激減したし、迷宮入りもそれ以来一度もない
嘘をついたら後でちゃんと言うてくれるようになりました(すんなりとはいきませんが)

イチの場合頑固とプライドがすごく邪魔をするのですが
その根性を他に活かせばすごい力やな〜と思っています
いいもん持ってるんやなって思ってるので
あとは引き続き地道に親が導いていくよりほかはない
まだまだ手抜きはできません

三者三様で大変な毎日ですが
最近は自分が元気なのもあって
そんな子育てが人間育てやな〜っていう実感で
楽しくて仕方ないところです

新しい生活もスタートして
皆元気にがんばってます



長々とおつきあいありがとうございました







まだもっと小さい頃
ここまで証拠が明らかでも
「ジュース勝手に飲んだやろ?」

「絶対に飲んでない」のイチ
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「どうせ誰もぼくの言うことなんか信じてくれへん」のイチ
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斉藤和義のこの歌、
いちくんもめっちゃ好きで聴いてるんやけどね〜(笑
君が百回嘘ついても



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by pediko | 2016-04-14 16:36 | こども